2012年3月21日

弱気に頭突き

この半年ほどの間に、あまり良くないことがいくつか起こりました。それは、不景気によるものであったり、自分が信じて理念としていたことが、もしかしたら間違っていたのかもしれないと疑念が発生したことだったり、諸々の状況によって人生が芳しくない方向に向かってしまっていると感じられたりといったことです。

 40歳も後半になると、いろいろ背負ってしまっています。若かりし頃はパワーがあったから、背負うべきものを背負いつつ頑張れましたけれども、今は技術が成熟していてもパワー不足になってしまっていることを否めません。背負っているものが重く感じられます。そういうとき、弱気になります。この半年、僕はもしかしたら弱気な人だったのかもしれません。

見知らぬ強靱な悪者、ヤクザ、得体の知れない異星人、僕に悪意を持つ強い者、そういった僕をこてんぱんにたたきのめそうとする奴らが夢に出るようになりました。

夢占いによれば、そういう存在は自分の中の不安や心配事、弱気を示すのだそうです。

このような者たちは、夢の中で僕を追いかけます。追い詰めて襲いかかってきます。隙あらば、僕を捕らえてどこかに連れて行き、拷問するなり、ざっくざくに切り刻もうとしています。それがよくわかるのです。

僕は夢の中でおびえています。逃げ回ります。戦おうとしたときもありましたが、どうしても手が出ず、反抗できず、負けてしまい、怖くて目が覚める、ということが繰り返されました。

目が覚めて、とてもいやな気持ちです。どうして立ち向かわないのか、と頭で考えますけれど、現実世界で弱気になる原因にどのように対処したらよいのか考えあぐねていますから、結局そういった考えはすべて空振りです。

一昨日、またそういう夢を見ました。僕はカラダが大きいのですが、それを遙かに上回る 巨体の悪人が、残虐な意志を持って僕を襲いました。僕は怯みました。だけど、その場所はもう後ろに下がれないところだったのです。

何とも言えない感情が錯誤し、このままやられるのか、反撃するのか、どちらかを選択しなければならない一瞬がありました。そして、僕は自分より相当に大きいそいつの頭に両手を伸ばして鷲掴みにし、思いっきりそいつの顔に自分の顔を近づけて睨み付けました。

何でこんなことをするんだ!

僕は怒鳴りました。だが、そいつは笑っています。その顔を見て、僕はぶち切れました。そして思いっきり頭突きを食らわしてやったのです。

悪の巨体は七転八倒し、ふらふらしながら走り去りました。僕は後ろ姿に向かって、「ざけんな! このクソ馬鹿野郎!!!」と怒鳴りつけました。

そこで目が覚めました。
爽快でした。

自分の感情を制御することはとても難しいことです。でも、弱気に捕らえられたら、すべきこともできなくなります。随分と、そして何度も、夢の中で弱気の化身に攻撃された僕でしたが、やっと一撃を食らわすことができました。

そして昨日、しなければならなかった嫌なことを実行に移し、それは無事に完了しました。

まだまだしなければならないことがあります。その都度、もしかしたらまた、夢の中で弱気の化身に襲われるのかもしれません。でも、もう負けないです。

今度出てきやがったら(笑)、全戦力を投入して跡形もなくぶちのめす所存です。