2012年11月25日

久しぶりに良書と出会った

宇宙に関する本が読みたくなって、数週間前に図書館に行った。そこで見つけて借りてきた本である。

『すべてはどのように終わるのか あなたの死から宇宙の最後まで(How It Ends - From You to the Universe)』
クリス・インピー(Chris Impey)著
小野木明恵 訳

僕は本を褒める人ではない。おそらく、自分の中の変なプライドやものの見方がそうさせるのだと思うのだが、滅多に「これはよい本だ」とは言わないのである。

さまざまな本をこれまでに読んできたが、だいたいの場合(ほとんどの場合、といっても良いかも知れない)、最初の1/10ほど読んでやめてしまう。のめり込める本が少ないのだ。

その結果、僕の手元には、小松左京、村上春樹、阿佐田哲也の3氏の本しかない。この3氏の本を繰り返し繰り返し、読んでいるのだ。

特に、小松左京に傾倒している。何だ、SFか、と言うかも知れない。まさに、SFの巨匠だ。だが、小松左京を深く何度も読んでいる人はわかっていると思う。小松左京氏の著作は、SFを舞台にした人間文学なのだ。異論があることは認める。だが僕は、SFという枠を大きく越えた文学であると強く思っている。

そんな人間が良書だという本だから、まさにその手の、理系的な、宇宙的な、物理的な本なのだが(笑)。

クリス・インピー氏は天文学が専門の大学教授である。またそういうと、小難しい専門用語がたくさん出てくる理系の本なのだろうと想像されるだろう。ところが、この本はちょっと違う。極力、専門用語は使わないと「はじめに」で著者が断っている。もちろん、専門用語なしでは成り立たない内容だが、大変わかりやすいストーリーと、巻末での詳細な追加説明でより理解ができるように配慮されている。

でも、そんなことで僕は良書とまでは言わない。したためられている内容が魅力的なのだ。

この手の個人的感想では、当然、著作の詳細な内容を説明することはできない。詳細を説明してしまいたい欲求を抑え、簡単に書くと、この本は「始まりと終わり」の本である。だが、村上春樹氏の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のようなものを想像してはいけない。この本は小説ではなく、天文学とか物理学とか、その手の世界で検証された、または、検証されようとしている「事実」が書かれている。

こう書くと、ああ、また難しい話だと思われそうだ。
だが、とても読みやすい。読者を飽きさせないように、所々にジョークがちりばめられ、心温かくなったりもする(心凍る事実もたくさんある(-_-))。

だいたいにおいて(ほとんどの場合といっても良いかも知れない)、この手の翻訳ものは、文章が翻訳調になってしまって読みづらいものだが、この本ではそのような感じがまったくといっていいほど、ない。訳者の力の大きさを感じたものである。

特に衝撃を受けたのは、炭素の話である。炭素? そう、地球温暖化でいろいろ問題になっている二酸化炭素の構成元素の一つである炭素である。

人間は多様な有機物で構成されているが、元をただせばいくつかの元素である。特に量の多い元素が炭素「C」である。僕ら一人一人の中にも大量の炭素が存在するのだが、その炭素がどこから来たものなのかと言うことが書かれていたら、興味を引かれないだろうか。

ビッグバンからさまざまな過程を経てできた炭素が、宇宙の星々を構成し、星が終末を迎えて壊れ、星を形作っていた炭素はまた宇宙を漂い、地球ができるときに取り込まれ、その一部の炭素が僕らに含まれている。そういう話。

そして僕らはやがて死ぬ。火葬されるのか、土葬されるのか、いずれにしろ、分解される。僕を構成していた炭素は果たして次は何を構成するのだろうか。そういう話である。

もちろん、炭素の話だけではない。さまざまな始まりと終わりが書かれている。

そして、最後は宇宙の話。
宇宙は137億歳と言われているけれど、そういえば、この先宇宙はどうなるのかって言うことを、あんまり読んだり聞いたりしたことがないな、と思っていた。

この本を読むと、現在わかっているレベルでの話だろうけれども、宇宙がこの先どうなるのかがわかる。そして、137億年というのは宇宙にとって序盤も序盤であり、全然まだまだ、これからなのだと言うことがわかり、実は圧倒された。

そういうスケールの本なのである。

。。。
。。。
。。。

このまま書き続けると、詳細を書いてしまいそうなのでやめる(笑)。

とにかく、この本に出会って良かったと素直に思ったし、書かれている内容は壮大すぎるけれども、自分の人生に投影すると、何かしら感じ入るところがあるかも知れないと僕は思う。

図書館で借りてきた本なので、今日返さなければならないのだが、手元に置いておきたいと思うので、たぶん近いうちに購入するだろう。そして、何度も読むと思う。

なかなか、そういう本には出会わないので、素直に嬉しかった。

2012年11月17日

一日一食、そしてゴボウ茶 ※シモの話あり~途中から閲覧注意※

このブログはダイエットブログになりつつあると思いつつ(笑)。

前回のダイエット記事、「中年ダイエット」で書きましたが、炭水化物抜きも限界まで行くと、その先が辛いです。だから睡眠をたっぷり取りましょう、なんてことを書いたのですけれど。

忙しいときは、そうそう寝てられない(泣)。そりゃそうだ。

で、何かと話題になっていた南雲吉則氏が推奨する「一日一食」そして「ゴボウ茶」を試すことを決意したのでありました。

夏の初めくらいだったでしょうかね。炭水化物抜きだとどうしてもリバウンドしてしまう。つまり、まったく炭水化物を取らないわけにはいかないので、時々食べる。そうすると太る。で、またやめる。すると減る。その繰り返しなのですね。

肥満状態(僕は105kgでした)から炭水化物抜きはすごく効果がありますが、いったんダイエットが実現すると(僕は92kgまで落ちました)、その先は厳しい、というのが実感でした。

それにですね、やっぱり脳みそが逝っちゃう。仕事にならない。だからといって炭水化物を摂取すると、眠くなるんですね。。。むー。

で、チャレンジした一日一食ですが、これは最初はきつかったですね。一食なら何を食べてもいい、とは言っても、つまりは「プチ断食」ですから、朝はまあいいとして、昼に何も食べないっていうのは、「ムリっ!」って感じで、当初は我慢できずに食べちゃいましたね。結果、太る(笑)。

その空腹感を紛らわすためにゴボウ茶なのだなと思いまして、長~いゴボウを買ってきて、せっせせっせと皮むき器でしゃりしゃりささがきにして、真夏は天日干しにして乾いたらフライパンでとろ火で煎る。するとできあがり~。

焦げる寸前まで根気よくやるのがベストですね。中途半端に煎るのをやめると、あんまりおいしくないです。焦げる寸前までちょうど良く煎ると、香ばしくてしかも自然な甘みが。。。

腹が減ったら飲む、ではなく、朝からずっと飲んでました。コーヒーサーバにゴボウ茶を入れて(少し濃いめがおいしい)、1リットルの熱湯を入れて数分待ち、仕事しながら、フーフー、ずずず、と飲んでました。

まあ確かに、空腹感がまぎれる「ことも」ありますが、基本的に空腹ですよ。辛いです。うーん、厳しいかなぁ、と、開始して三日目でやめそうになりました(笑)。

ところが、朗報は別のところからやってきたのです~

※はい、お食事中の方、この先を読むのはやめてくださいね~※
※食べ終わってからにしてくださいね~※











僕は便秘をしたことがない、お通じが快調な人です。でも、その内容物はそれほど褒められたものではありませんでした。大酒飲みですし~たばこも吸いますし~、わかりますよね、ご同輩の方は。

だがしかし。

ゴボウ茶を飲み始めて四日目の朝のことでしたが、なんとまあ素晴らしいものが出たではありませんか。こんなの、小さな子供の時以来見たことない、って感じです。

しかも、その行為にまったくストレスがないのです。つるんと出た(笑)。

あ、あの~、さらにシモの話を重ねますが、以前にも書きましたように、僕はぢぬしさんです↓
「おしりが痛いときの対策(シモの話なので痛くない人は読まないでくださいね)」
「<続>おしりが痛いときの対策(シモの話なので痛くない人は読まないでくださいね)」

ですので、毎朝定期便ではあるものの、その行為については多少のストレスが伴っているわけです。それでもまあ、上記の記事を書いたときよりは良好ですが。

ところが、まったく、何の障害もなく、つるんと(笑)。
しかも、ほんの1,2分で終了です。

な、何でしょうか、これは。

よくよく調べてみると、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を豊富に含むのがゴボウなのだそうです。な、なるほど~。

ということで、これは飲み続けなければ、と固く誓ったのでした。

以来、ずっと飲み続けていますが、素晴らしい日々です(大爆笑)。

※シモの話、終わり!(笑)※

さて、一日一食ですが、それほど厳密に守っているわけではありません。

朝、起きて、大ジョッキにアイスコーヒーを作って牛乳を入れて、たばこを吸いながら飲む、というのが習慣化していてやめられません。はい、ここで牛乳摂取してますね。

その後、大酒飲みなので肝臓をいたわる意味で、生味噌タイプのインスタントのシジミの味噌汁を飲みます。ここで、塩分とか摂取してますね。

とりあえずこれだけは摂取してます。あとは晩酌までゴボウ茶。。。

どうです? 辛いですよ最初は。

でもですね、一ヶ月位すると、不思議なことに空腹が嬉しくなります。ゴボウ茶が愛しい(笑)。

そして、待ちに待った晩酌で好きなだけ好きなものを食べ、最後にご飯も食べます。パンも食べるときがあります。計算してみると、一食でそれほど食べられるものではないですから、適度な炭水化物抜きも同時に達成しているのですね。

最近では、打ち合わせなどで相手と昼食を食べるときもありますが、そういうときは何も制限せずに食べます。すると、もうおなかいっぱいで、晩酌で酒呑んで何かつまめばいいやぁ、ってかんじになるので、一日のトータルでは計算が合ってしまうような、そんな体になってしまいます。

で、肝心の体重の方ですが、実はそんなに減りません。ですが、リバウンドもしません。

開始後、しばらくは、95kg~98kgをうろうろしていました。
夏を過ぎた頃、94kg~96kgの範囲になりました。
現在、93kg~94kgの範囲でうろついており、ちょっと食べ過ぎたなぁ、というときに95kg台になる、という感じです。

こうやって、だんだんと、ゆっくりと体重が落ちていって、数ヶ月後には90kgを切りたいな、と思っているところです。

なお、僕は早朝に起床後、すぐに両手にリストウェイト(500g×2)、両足にアンクルウェイト(1kg×2)を装着し、夕方、風呂に入るまでつけっぱなしです。やせたいけど筋肉は落としたくないからです。この習慣はかれこれ4年は続いているでしょうか。

筋力が落ちずに、体重が減ってきていると言うことは、脂肪が落ちているわけです。 最近では、どうしても脂肪が落ちない太ももの裏側を何とかしようと思い、暇があれば四股を踏んでます(笑)。簡易四股ですが。

このような実体験から言えば、やはりある程度の年齢に達したら、食事の内容や食事の方法を工夫していかないと、必ず太るんだな、ということです。

節制が不可欠だと言うことですね。

大酒飲みで、たばこも吸うくせに、偉そうなこと言うな、というおしかりはスルーです(笑)。

結局は、自分にあったダイエット法を見つけるしかないというのが本当のところではないでしょうか。

そういう意味では、結果が出ていると思える「一日一食、そしてゴボウ茶」は、今後も続けていくことになるのだと、今は思っています。

90kg切るぞぉ!
頑張るぞぉ!

※この記事は、僕の体験に基づいているので、僕だけに通用した話です。他の方に通用することを保証するものではありません。ご了承ください。※


2012年6月7日

世界が平和でありますように

イギリスのエリザベス女王の在位60周年記念イベントで、イギリスの大物ミュージシャンがステージに立つというのでメンバーを調べたら、ポール・マッカートニーがおおとりで出ていました。

小学校の頃だったと思うのですが、ご多分に漏れずビートルズに多大な影響を受け、毎日毎日聴いていました。もちろん、当時はLPとカセットテープ。。。うん、懐かしい。

レコードばかり聴いていると劣化したり傷がついたりするので、あの頃は確か必ずカセットテープに録音して聴いていました。ほかにもいろいろ聞いていましたけれど、そのミュージシャンがどれくらい好きなのか、によって、カセットテープのグレードを変えていましたね、確か。

ビートルズはもちろん、最上級のSONYのフェリクロームテープ。1本650円もしたっすよ。LPが2500円だったから、レコードを1枚買うたびにフェリクロテープも買って、ガキの頃ですから、まあとんでもない出費ですな。

でも、それほどに、ビートルズが大好きだったし、LPはすべて揃えたかった。一月に1枚ずつ買っていって、友達と貸しっこしたりしつつ、テープではすべて揃えたけれど、レコードを全部手にするのに随分と時間がかかった気がします。

当時は映像を見ることさえ自由ではありませんでしたから、何かの番組でちょっとだけ見ることができたり、ニュースになったりとかでしか、ビートルズの姿を見ることもできなかったですね。

でも今は、ネットがありますから。さっそく調べて、ポール・マッカートニーのステージを見ましたですよ、はい。

。。。うー、随分とお歳を召されて。もうそろそろ70歳か、、、うん。

そういうポール・マッカートニーがMagical Mystery Tourとか、All my lovingとか、歌うのを見て、そうだよなぁ、この人の曲なんだよなぁ、って、改めて認識しましたです。

Let it beなんて、聴いてて鳥肌たっちゃったもの(笑)。

Wings時代の007のテーマ曲とかで会場を盛り上げて、最後はオブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダで全ミュージシャンがステージに登場、という具合でした。良かったです。

ビートルズ時代に、ロイヤル何とかって言う会場のコンサートで、ジョン・レノンが「安い席の方は拍手をしてください。後ろの方の席の方は宝石をじゃらじゃら鳴らしてください」って言い放ったというエピソードを子供の頃に読んで、子供心に、「ひぇ~」と思ったものですが、その後に勲章をもらったりしてますしね。

エリザベス女王もポール・マッカートニーも、同じように歳を取ったという現実があり、こういうイベントで70歳になろうとするポール・マッカートニーがビートルズ時代の歌を歌う。なんか、そういう現実をネットで観て、「うん、世界は平和じゃなきゃダメなんだよな」って、ふと思いました。なんでかな。

時は流れゆくんですね~。

2012年4月22日

中年ダイエット(笑)

どうも、このところ太ってきてしまって、悩ましいのであります。一時期の完璧なる炭水化物抜きで体重も体脂肪率も減少し、おなかも凹んだのですが、さすがに脳みそがやばい気がして、今年は日中に少量の炭水化物を摂取することにしています。

そうしたら、まあ、体重が上昇すること(笑)。どうして? って、どうしてもこうしてもないのですが。

そうは言ってもですね、無茶食いしているわけではないのです。通常の成人の、一日あたりの炭水化物摂取量は300~350gと言われています。多くてもその半分くらいに抑えるように調整しているので、そんなに太るわけがないのですが、なぜか太ってしまいます(笑)。

炭水化物抜きダイエットで達成した最低体重が92kgでした。105kgからの減量なので、マイナス13kgです。その後、95kgを境にして、±2kgの範囲を行ったり来たりしていますが、このところは高寄りで、98kgまでは行かないものの、97kg台にとどまることが多くなりました。

一時は92kgまで減量したのですから、97kgという数字はショックです。。。せめて95kgよりは少なく維持したいです。でも、ずっとずっと炭水化物を抜くと「あっぱっぱー」になってしまいます。。。

先に書いたように、目安としてだいたい通常の半分くらいに節制はしているのですから、これはもしかしたら、また別の原因があるのかもしれない、と思いまして、はて、このところの生活はどのような状況だったかな、と思い巡らしてみました。

毎晩のべろんべろん晩酌はさておき(笑)、ほかに無理をしているところがあったかなと思いましたら、ありましたっ。

睡眠時間。

仕事もそうですが、今勉強したいことがたくさんあって、結構な時間が必要です。そのため、べろんべろんで21時頃に寝て3時頃に起きると言うことをしていたのですが、これが良くないのではないか、と思いつきました。

。。。まあ、そうは言っても、これまで睡眠時間を削りに削って仕事をしてきたわけですから、今更それが原因というのも、という気持ちがあったのですが。。。

習慣になっていますので、だいたい4時間も眠れば満ち足りた気持ちで起床することができます。6時間は寝るつもりでも、1時とか2時に目が覚めておめめがぱっちりであればそのまま起きてしまうことも多々あります(そういう日は日中に眠くなるので、昼寝をして帳尻を合わせています)。

でも、あんまり良い習慣とは言えないですよね。なので、目が覚めてぱっちりしていても、もう一度寝る、ということにしてみました。最低でも8時間は寝るのだ、という意識でこの一週間ほど過ごしてみたところ、、、

減りましたね~

食生活は何も変えていないし、毎日のウォーキングも欠かさず実行していますし、それでも減らなかった体重がきちんと減りました、はい。97kg後半で推移していた体重が95kg前半まで緩やかに落ちましたから。うーん。。。なるほど。

歳を取ると、睡眠さえ体力が必要なのだ、ということかと。
寝るだけでやせるなら、ラッキーじゃないですか?

ということで、しばらくの間、8時間睡眠を実行してみようと思っています。

もしこれがうまくいくならば、過体重の中年よ、眠れ、ということになりますね(笑)。

さて、どうなることやら。結果はまた書きますね~。

2012年3月21日

弱気に頭突き

この半年ほどの間に、あまり良くないことがいくつか起こりました。それは、不景気によるものであったり、自分が信じて理念としていたことが、もしかしたら間違っていたのかもしれないと疑念が発生したことだったり、諸々の状況によって人生が芳しくない方向に向かってしまっていると感じられたりといったことです。

 40歳も後半になると、いろいろ背負ってしまっています。若かりし頃はパワーがあったから、背負うべきものを背負いつつ頑張れましたけれども、今は技術が成熟していてもパワー不足になってしまっていることを否めません。背負っているものが重く感じられます。そういうとき、弱気になります。この半年、僕はもしかしたら弱気な人だったのかもしれません。

見知らぬ強靱な悪者、ヤクザ、得体の知れない異星人、僕に悪意を持つ強い者、そういった僕をこてんぱんにたたきのめそうとする奴らが夢に出るようになりました。

夢占いによれば、そういう存在は自分の中の不安や心配事、弱気を示すのだそうです。

このような者たちは、夢の中で僕を追いかけます。追い詰めて襲いかかってきます。隙あらば、僕を捕らえてどこかに連れて行き、拷問するなり、ざっくざくに切り刻もうとしています。それがよくわかるのです。

僕は夢の中でおびえています。逃げ回ります。戦おうとしたときもありましたが、どうしても手が出ず、反抗できず、負けてしまい、怖くて目が覚める、ということが繰り返されました。

目が覚めて、とてもいやな気持ちです。どうして立ち向かわないのか、と頭で考えますけれど、現実世界で弱気になる原因にどのように対処したらよいのか考えあぐねていますから、結局そういった考えはすべて空振りです。

一昨日、またそういう夢を見ました。僕はカラダが大きいのですが、それを遙かに上回る 巨体の悪人が、残虐な意志を持って僕を襲いました。僕は怯みました。だけど、その場所はもう後ろに下がれないところだったのです。

何とも言えない感情が錯誤し、このままやられるのか、反撃するのか、どちらかを選択しなければならない一瞬がありました。そして、僕は自分より相当に大きいそいつの頭に両手を伸ばして鷲掴みにし、思いっきりそいつの顔に自分の顔を近づけて睨み付けました。

何でこんなことをするんだ!

僕は怒鳴りました。だが、そいつは笑っています。その顔を見て、僕はぶち切れました。そして思いっきり頭突きを食らわしてやったのです。

悪の巨体は七転八倒し、ふらふらしながら走り去りました。僕は後ろ姿に向かって、「ざけんな! このクソ馬鹿野郎!!!」と怒鳴りつけました。

そこで目が覚めました。
爽快でした。

自分の感情を制御することはとても難しいことです。でも、弱気に捕らえられたら、すべきこともできなくなります。随分と、そして何度も、夢の中で弱気の化身に攻撃された僕でしたが、やっと一撃を食らわすことができました。

そして昨日、しなければならなかった嫌なことを実行に移し、それは無事に完了しました。

まだまだしなければならないことがあります。その都度、もしかしたらまた、夢の中で弱気の化身に襲われるのかもしれません。でも、もう負けないです。

今度出てきやがったら(笑)、全戦力を投入して跡形もなくぶちのめす所存です。

2012年2月25日

知らないというのは怖いこと

AIJという年金の運用をしていた投資顧問会社が、預かっていた金(2100億円)の9割を失ったという記事がありました。大騒ぎになっているようですね。

知らないというのは怖いことだな、と正直に思いました。もちろん、自分のことです。自分の無知に気づかされたので、この記事を書いています。

社会人になった遙か20数年前、当たり前のように厚生年金と健康保険の掛け金が給料から天引きされていました。初めは仕事を覚えることで精一杯だったし、社会人として成長するために忙しく過ごしてきたし、本業が確立された後は、日々精進しながら仕事をこなしていくことに精一杯でしたから、はっきりいって年金というものは「歳をとったらもらえるもの」という感覚しかありませんでした。

無知、です。

年金とかって、運用するんだ~(笑)。
そういうことに改めて気づいたので、すごくびっくりしています(大笑)。

だって、「運用」するっていうことは、減ることもある訳じゃないですか。年金制度ができた頃は景気が良かったかもしれないけれど、現在の世界経済の状況は惨憺たるものですよね? 減る確率の方が高くないかい? と思います。しかも、高齢化する一方だし。人口は増えに増えたし。ねぇ?

今朝の記事によると、金融庁はじめ、この会社の実態をなんにもチェックしていなかったとのことです。年金の運用を任せていた企業も、毎年出される「大変実績の良い」報告書を信じていたそうですし、加入を勧められたときも、営業のそのお人柄を信じて加入を決めたりしていたそうです。

ほぇ。マジで。

怖いなぁ、って思います。運用するということは、金で金を生もうということですから、投資ですよね。それを人任せにして、出される報告書を鵜呑みにして、実態も調査しないなんて、怖くないですか?

僕は、本業以外にFXをやっています。だから、金で金を稼ぐということの怖さが何となくわかっています(現実、全然儲かっていないので偉そうに言えませんが)。だけど、人任せにはしないです。そんなこと、できるわけがない。だって、普通の仕事というのは自分の金が失われることはないですけれど、投資というのは自分の考えの逆をいかれたら金がダイレクトに失われるのです。そんな世界に対するのに、人任せなんて冗談じゃないな、って思います。

でも、社会人として働いている人は皆、年金を払ってますよね。そして、その年金はどこかで必ず「運用」されているのですよね。ということは、僕らは皆、強制的に「投資」をさせられている? そういうこと? うーむ。。。

なんてことだろう、、、。
そんなことも知らないでこれまで生きてきちゃったよ(泣)。
僕は本業バカなので、経済とか政治とか、全く知識がありませんでした。FXを始めてからいろいろなことをやっと知り始めたという、まさに専門バカの典型だったのですが、今、こういう記事を読むと、うーむ、と思わざるを得ないのです、はい。

投資って、イメージ良くないですよね。僕がFXを始めたときも、(他人の目はどうでもいいのですが)自分の心の中で引っかかりがありました。こんなことしていいのかな、みたいな、漠然とした「悪の道」に進んでいっているような、罪悪感みたいなものです。 まっとうに働けよって、普通に社会人をしてきた人や、親とかにはいわれそうです。だからFXをやっていることを公にできない、みたいな気持ちが今でもあります。

でも、この記事を読んですっきりしちゃった(笑)。年金という制度が投資を前提にしたものならば、国を挙げて投資をしているって訳ですから、別に悪いことでも何でもないってことですものね。運用で損を出したら、損した方が悪い、ということです。投資というのはすべて自己責任ですから。はっはっは。

でも、なんか間違ってません?

年金という制度の根幹がおかしい気がします。金で金を生むことをしなければ年金が払えないというシステム。そういうシステムを考えた人たちは、ただのご都合主義だったんじゃないでしょうか。先のことなんて考えていない、そのときうまくいきそうならきっと未来もうまくいくという、短期的なことしか考えられなかったんじゃないでしょうかね。

そんな制度を守ろうと、今も政府は四苦八苦している。いろんな問題がごちゃ混ぜになって、結論として消費税増税ということになりかかっている。

うーん。いろいろなことをすべて含めて、なんだか根っこが間違っているような気がするのは、僕だけなのでしょうか。自信ないけど、そう感じるんだから仕方がない。

この投資顧問会社に年金を託していた企業で働いている人たちが、果たして今どう思っているのか、、、。僕だったらすごくいやな気持ちになりますけどね。

やだなぁ。金、金、金、か。。。
やな世の中だ。ふん。

そういいつつ、FXとかやっちゃう自分って、何だ?
自己矛盾ですね(笑)。